見る

見る
Photo by Nicole Queiroz on Pexels.com

『ホテルでのんびり過ごすのはどうも苦手…』というあなた。ようこそタヒチへ。タヒチはホテル以外で楽しむ要素が沢山あります。折角のフレンチ・ポリネシアへの旅、タヒチの歴史と文化に触れてみましょう!


タヒチの首都パペーテ / タヒチ島

タヒチへの旅を予定している方、もしタヒチ島に滞在する時間のある方は是非タヒチの首都「パペーテ / Papeete」市街へ足を伸ばしてみて下さい!

パペーテは港町 © Tahiti Fly Shoot

パペーテ市内はファアア国際空港 Faaa International Airport から車で通常15分ほど(渋滞でない時)。人口は約7万人ですが、行政・商業の中心で多くのオフィスがあり、昼間の人口は12万人に膨れ上がります。当然、朝(6時前後)と夕方(16時半頃)には車の通勤ラッシュが起きますので、この時間の移動は要注意です。

パペーテの名前の由来にはいくつかあります。本来「パペエテ」と発音され、タヒチ語の「パペ / PAPE (水)」と「エテ / ETE(甕、器)」を合わせ、『水瓶』という意味になります。

かつて西洋人がタヒチを訪れる前、タヒチは「ポマレ / POMARE 」という名の王家に支配されていました(それまでは各地に豪族が乱立していましたが,タヒチ島にあったポマレ家が統一)。ポマレ家は当時パペーテに住んでいましたが、この敷地内に清水の湧き出る泉があり、これを『高貴な水瓶のある場所』としてパペエテと呼んだという説(今でもパペーテのブーガンビル公園内にこの泉があります)。

あるいは、パペーテは元々湿地で『大きな水瓶』と呼ばれていたという説もあります。パペーテの海側から山を眺めるとなだらかな丘陵地帯が広がっており、たくさんの住宅が目に入ります。タヒチ島には2000メートル級の山があり、この丘陵を伝ってパペーテにいくつか川が流れ込んでいました。今は道路が舗装されていて判りづらいのですが、渓谷を経由してまだいくつか川が流れています。大雨の時に湾内の海が濁るので今でも川がある事が判ります。また、歩いていると川がある事に気づき、大きなウナギ(琵琶湖大鰻みたいなヤツ)が泳いでいるのを見ることがあります。

島の生活で真水は貴重品ですので、元々水のあるところに人が集まっていたという事かも知れません。その後入植してきた西洋人達も、まずはフリゲート艦が寄港しやすい大きな入り江があって人口が多いパペーテを活動の拠点にしたというところでしょう。いずれにしても、水の豊富な豊かな場所がパペーテです。

パペーテの街の中心はバイマショッピングセンター / Vaima Shopping Center。1階にある「ル・レトロ / LE RETRO」というコーヒーショップが目印です。 ホテルや空港からタクシーに乗り「Vaima Shopping Center please.」と言って頂ければ問題なく送り届けてくれます。ホテルへの帰りも、このお店の前にタクシー乗り場がありますので、タクシーの運転手さんに「宿泊しているホテル名」を伝えて下さい。

余り時間のない方はパペーテ市の中心部にある「マルシェ」と「バイマショッピングセンター」をぶらりとしてショッピング。2時間あれば何とかひと回りできます。タヒチ特産のブラックパールや日本へのお土産品をじっくり選びたい方はこの4時間くらい必要かと思います。一度街に出てしまえば、街の主な見どころは歩いて回れます。

アクセサリーに興味のある方は、是非パペーテにある「ブラックパール」のお店を訪れて下さい。ショップはバイマショッピングセンター内やマルシェ近辺に数十店舗が軒を連ねていますので、お気に入りの一品と出会うまで少々時間がかかるかも知れません。タヒチアン・ブラックパールは日本でも稀少性の高いアクセサリーとして販売されていますが、非常に高価なものが主流です。というのも、日本のバイヤーは品質が高くサイズも大きいパールを厳選し、しかも大きさや色を揃えてネックレス等に加工して販売します。見応えのある素晴らしい製品が多いのですが、かなりの高額で取引されています。タヒチでは大きさも色も様々なものが販売されているので、一粒だけのチャームや指輪用のものであれば、案外と安く手に入れることができるかも知れません!

タヒチアン・ブラックパール。掘り出し物の一品と出会うかも。 © Audrey Svoboda

パペーテ市内には観光客の方でも入りやすいレストランやカフェ、バーなどがありますので、ランチがてらに散策するのもお勧めです。


パペーテの「マルシェ」/ タヒチ島 / 市内中心部

国際線のスケジュールの関係で、タヒチを旅する日本からの旅行者のほとんどがタヒチ島に滞在する事になります。全旅程をタヒチ島に滞在する方もいらっしゃるでしょう。タヒチ島に滞在中に、スケジュールが合えば、是非パペーテにあるマルシェ(Marche)に行ってみましょう! マルシェはパペーテ市内の中心部にあり、一度市内に出てしまえば徒歩でアクセス可能です。

©︎ Tahiti Tourisme

マルシェの一階は「主にローカル向けの野菜、果物、魚などの生鮮食品売り場」「観光客向けのお土産コーナー」「パンや焼豚、お弁当、ケーキなどの惣菜コーナー」など、いくつかのブロックに分かれています。いずれもタヒチの食文化が垣間見れる興味深いものばかりです。もちろん、観光客の方も普通に何でも買い物できますが、現金オンリーですのでご注意ください。マルシェの2階はパレオや黒真珠、木工製品などの土産物店が何店舗も入っています。美味しいランチが手頃な値段で食べられるカフェもありますよ。所要時間は、冷やかしパッと見で30分〜1時間、ゆっくり見て回って約2時間といったところです。もしタヒチ島に半日でも滞在して時間があるなら、是非マルシェを訪れてみましょう!


夜、パペーテにいるなら屋台村『ルロット / Roulotte』へ !

もしあなたが夜タヒチ島に滞在するなら、ディナーの選択肢のひとつとして『ルロット / Roulotte』と呼ばれる屋台村がある事を覚えておいて下さい。場所は、街の中心バイマショッピングセンターから歩いて5分ほど。モーレア島行きフェリー船発着所の近くです。

案外と美味しいタヒチの中華料理。 © Tahiti Tourisme

夕方6時頃になるとフードトラックが港に並びはじめ、あたりに美味しそうな香りが漂ってきます。ラインナップは「ステーキ」「ピザ」「中華料理」「ハンバーガー」「串焼き」「クレープ」などバラエティーに富んでいます。ホテルの食事にちょっと飽きた方にはお勧めです。

ルロットは元々地元の人向けのもの。タヒチでは週末にお家で料理を作らず外食する習慣のある人もいて、土曜日・日曜日のルロットではローカルを多く見かけます。味にうるさいフランス領に住むグルメのお墨付き。マズかろうはずはありません!

日本語のメニューを置いてあるお店もあるので、是非気軽にローカルフードを楽しんでみて下さい! (但し、持ち込みも含みアルコールは NG です…)