
タヒチの中でも最も人気のある島『ボラボラ島』。ボラボラ島のホテルに宿泊する旅行商品数も多く販売されており、もしかすると『ボラボラ Bora Bora』という名前は『タヒチ』よりも有名かも知れません。そもそもボラボラ島は何故有名なのでしょうか? 世界に多くある海の美しい島々やリゾートと何が違うのでしょうか? ここでは『ボラボラ島、最強。』の理由に迫ります。
ボラボラ島・最強の理由:その① ボラボラ島は島そのものの『形』が最も美しい年代にある。
【タヒチとモルディブ何が違う?】の記事内でも紹介しましたが、大洋に浮かぶ島々は形成されてから経つ年月に応じてその形を変えてゆきます。火山島の誕生から衰退までの歴史を簡単に説明すると、
- ① 海底火山の噴火によって海面に顔を出した新しい島には陸地が形成され、
- ② その後火山活動が続けば更に面積が拡がり、
- ③ やがて成長が終了し、
- ④ 陸地が風雨や波によって浸食され、
- ⑤ 南の島では陸地の周囲に珊瑚礁が形成され、
- ⑥ 島が沈降してラグーンが拡がり、
- ⑦ 最後には陸地がなくなって珊瑚礁だけが残る
というステップを踏んでいきます(といっても数万年規模の気の長いお話ですが…)。
現在、ボラボラはこの ⑥ の段階にありまして、「陸地もそこそこあるが、ラグーンも広い」という状況になっています。つまり『緑濃い山もありながら、滅茶苦茶キレイで巨大なラグーンもある』という素晴らしい状況にあるわけです。
似たような段階の島はタヒチの中でも極めて少なく、ボラボラの隣にある「マウピティ島」がこれに近いのですが、山の高さや形状、ラグーンの大きさが異なり、ボラボラとは違った景色となっています。数万年規模のスケールの話なので、私たちが生きている間、ボラボラ島はずっとこの美しいバランスのままです。

ボラボラ島の美しさの理由のひとつは「大きく浅くて美しいラグーン」ですが、実際にボラボラ島をボラボラ島たらんとしている大きな理由は、島の中央に凜として聳える霊峰「オテマヌ山 Otemanu」の存在です。
ボラボラ島はそれ程大きい島ではない(中央の島の周囲は約30km)のですが、島の中央部に山裾から頂まで一気に727 メートルも立ち上がっているオテマヌ山の威光は独特で迫力満点です。このボラボラ島の象徴は島の至る所から眺めることができ、見る角度によってその形を変えていきます。ボートに乗って島を巡ると、このオテマヌ山を見ながらぐるっと回っていく訳なんですが、まるで山が生きて動いているように見えます。

旅先へ行くと当然思い出の写真を撮りたくなりますよね。ボラボラ島を訪れた時、このオテマヌ山が特別な存在として写真にパワーを与えてくれます。どこから写真を撮ってもあなただけのオリジナルのベストショットが撮れる。これは最高です。
そもそも『山』というものには特別なパワーがあってスピリチュアルなもの。「富士山」は日本の象徴ですし、「ダイアモンドヘッド」はハワイの象徴です。ダイアモンドヘッドが見えるだけでホテルの客室料金が変わりますものね。

山のあるリゾートはボラボラ島以外にもありますが、山の大きさが問題です。至近に3000m級の巨大な山があっても、写真に撮ったら何だか判りません。富士山を撮るならずっと離れて、周囲に邪魔する物が何も無い場所で撮らなくてはなりませんよね。少ししか離れていないのに、どこからどう撮っても山頂まですっぽりファインダーに入るボラボラ島・オテマヌ山は最高です。ボラボラは最高にフォトジェニックな1枚が撮れる魔法の島なのです。

ボラボラ島は今、世界で一番美しい状態にある島だと覚えておいて下さい!